ワーキングホリデーや留学先として人気な国はどこでしょうか?
カナダ、アメリカ、オーストラリア、イギリス、ニュージーランドなどたくさん思い浮かびますね。
この記事では、現在カナダのバンクーバーに留学中で、過去にニュージーランドのオークランドに留学していた僕が、2カ国に滞在した経験からそれぞれの魅力や共通点を解説します。
渡航先で迷っている方の参考になれば嬉しいです!
この記事でわかること
留学人気国、カナダとニュージーランド
留学やワーキングホリデー、旅行を考えている方にとって、カナダとニュージーランドはどちらも人気の高い渡航先です。
そんな人気のある2カ国の基本情報をみていきましょう。
カナダ
首都 | オタワ |
人口 | 4100万人 |
通貨 | カナダドル |
言語 | 英語、フランス語 |
カナダは「寒い」「オーロラ」のイメージが強いんじゃないでしょうか?
正解です。
バンクーバーは比較的暖かい方と言われていますが、この記事を書いている9月某日は最高気温は19度、最低気温は10度です。
僕の感覚的にバンクーバーの夏は日本の運動会シーズンって感じの気温が続いています。
今年の5月にはバンクーバーでもオーロラが見れました。
渡航先として人気の都市は、次の3つです。
1:トロント
カナダ東部のオンタリオ州に位置しています。
カナダで人口が最も多く(約640万人)、高層タワーが立ち並ぶ都市です。
治安の良さ、街の清潔感、生活水準の高さが魅力的で、住みやすい都市ランキングでは毎年上位にランクインしています。(2024年住みやすい街ランキング12位)
しかし、冬になるとマイナス10度~20度以下にもなることもあるので、寒さ対策は必須です。
2:バンクーバー
カナダ西部のブリティッシュコロンビア州に位置しています。人口は270万人ほど。
少し足を伸ばせば豊かな自然があり、かつ中心部は高層ビルが立ち並ぶ街です。
夏は25度前後と過ごしやすく、冬は寒いですが、マイナスにまでなる日は少なく他の都市と比べて過ごしやすい都市です。
3:モントリオール
カナダ東部のケベック州に位置している、トロントやバンクーバーに続く大都市の1つです。(人口約430万人)
モントリオールの特徴はなんと言ってもフランス語。
半数以上の国民がフランス語を話します。
多くの語学学校で英語とフランス語を両方学ぶことができるようなので、2言語を学びたい人に最適です。
ニュージーランド
首都 | ウェリントン |
人口 | 530万人 |
通貨 | ニュージーランドドル |
言語 | 英語、マオリ語 |
ニュージーランドは羊が多いイメージです。
これも正解。
2023年時点で人口の約5倍の羊がいるようで、実際にたくさんいました。
また、南半球に位置しているので、日本と季節が逆です。
暖かいクリスマスは違和感がありましたね。
渡航先として人気の都市は、次の3つです。
1:オークランド
オークランドは北島に位置している、ニュージーランド最大の都市です。(人口約150万人)
オークランド国際空港やニュージーランドで唯一電車が通っている点から、国内の交通の要になっています。
また語学学校が多いことから、留学生にとって最適の渡航先になるでしょう。
2:クライストチャーチ
ニュージーランド南島最大の都市として栄えているクライストチャーチ。(人口約40万人)
「イギリス国外で最もイギリスらしい街」として知られており、建物や庭園には英国文化が色濃く残っています。
街自体はコンパクトで比較的生活費が安いので、費用を抑えつつゆったりとした田舎暮らしをしたい留学生にオススメです。
3:ウェリントン
ニュージーランド北島の南端に位置するニュージーランドの首都です。
人口は約20万人と少なめ。
僕は渡航するまでニュージーランドの首都はオークランドと思っていました、ゴメンナサイ。
ニュージーランドの歴史や先住民族「マオリ族」を知れる「ニュージーランド国立博物館」やロードオブザリングの撮影地が近くにあることから、小さい街ながら見どころは満載です。
2カ国の共通点
広大なカナダと小さな島国ニュージーランドは異なる部分が多いイメージですが、共に留学先として人気なのは、共通点が多いからかもしれません。
治安が良い
治安の良さは留学先を決定する大きな要素の1つですよね。
カナダとニュージーランドは、世界の中でも治安が良い国なので、留学先としては適しています。
2024年の世界平和度指数ランキングではカナダは11位、ニュージーランドは4位です。
ちなみに日本は17位。
日本より治安いいじゃん!
この考えは危険です。
世界平和度指数ランキングは「社会の安全・治安」「国内や国際的な紛争の有無」「軍事化(規模)」のカテゴリからスコア化されているので、安全と決めつけることはできないのです。
日本は「軍事化」領域の指標で「平和度が低くなった」と評価されてランクダウンしています。
僕の感覚的に、治安は日本の方が良いです。
どちらの国も安心できますが、観光客を狙った犯罪もあるので、日本にいる感覚で生活しないように、最低限の警戒心は持つ必要はあります。
多国籍国家
日本にも外国人が住んでいますが、カナダやニュージーランドには、比較にならないほど多様な国々の人々が暮らしています。
街を歩いていると英語以外の言語が聞こえることが当たり前です。
「英語環境じゃないのかな」と少し残念に思うかもしれませんが、移民に寛容であるということは、人種差別が少ないということだと僕は思います。
実際、カナダとニュージーランドそれぞれに半年ほど住んでいますが、僕自身は人種差別を経験したことがありません。
初めての留学やワーホリでも安心して生活できるでしょう。
フレンドリーな人が多い
カナダもニュージーランドもフレンドリーな人が多いです。
シャイな日本人でも馴染みやすく、ホームステイや仕事でも、話しやすく友達になりやすいでしょう。
僕は、ニュージーランド留学中、公園でご飯を食べていると知らない老夫婦が話しかけてきて会話した経験があります。
カナダでも1ヶ月くらい前に、カフェで作業中、隣に座っていた女性と会話しました。
どちらも他愛ない会話でしたが、人の暖かさを感じました。
カナダの魅力
ここでは、カナダの魅力やメリットを解説していきます。
とにかく広い
カナダは世界で2番目に大きな国です。
山脈、湖、森林など、自然の多さも魅力の一つで、カナディアンロッキーやオーロラといった観光アクティビティがたくさんあります。
これらのアクティビティは都市部から少し距離が離れていますが、都心部にも広々とした公園や自然に触れられる環境が整っているため、色々なところでリラックスできます。
国内旅行の選択肢が多いのが魅力ですね
英語が聞き取りやすい
カナダの英語は、他の英語圏と比べても比較的聞き取りやすいです。
その理由はイギリス英語とアメリカ英語が混ざっており、両国で通じる綺麗な発音だと言われています。
語学留学を考えている方にとっては、カナダ英語は耳に馴染みやすく、英語初心者も安心して学習できる環境が整っています。
専門留学におすすめ
カナダにはコープ留学という独特な留学形態が存在しています。
専門カレッジでの「勉強」とその分野の「インターンシップ」で構成される留学プログラムです。
僕もコープ留学でカナダに来ています。
専攻分野はビジネス、マーケティング、ITなどたくさんあります。
入学条件は高くなりますが、英語だけじゃなくて専門知識も身につけたい人や今後のキャリアの可能性を広げたい人におすすめのプログラムです。
アメリカに行きやすい
カナダ留学の魅力の一つは、アメリカへのアクセスが非常に良いことです。
実際に僕も5月にシアトルに日帰りで行きました。
バンクーバーからシアトルには車で3時間ほどで行けます。
国内だけでなく、他の国に旅行できるのは非常に価値のある経験なので、カナダ留学の1つの特徴ですね。
ニュージーランドの魅力
ここでは、ニュージーランドの魅力やメリットを解説していきます。
ゆったりしている
ニュージーランドは、ゆったりとしたライフスタイルが特徴です。
一番大きな都市のオークランドでも人口は150万人程度で中心地から少し離れると自然が広がっています。
自然の中でゆったり過ごしながら英語を学びたい人には最適の国でしょう。
物価が安い
ニュージーランドは他の英語圏の国に比べて物価が比較的安いという利点があります。
特に食料品や日用品の価格が安く、留学生にとって経済的な負担が少なくて済みます。
さらにカフェやレストランの価格も手頃で、質の高い食事を楽しむことができます。
学費に加えて生活費も抑えられるため、安心して留学生活を送ることができるでしょう。
自然やアウトドアアクティビティが豊富
ニュージーランドは美しい自然環境に恵まれた国で、アウトドアアクティビティが豊富です。
山や湖、海岸線など、さまざまな自然景観が広がっており、ハイキング、スキー、サーフィン、キャンプなど、多様なアクティビティを楽しむことができます。
僕は留学中に鍾乳洞で土ボタル鑑賞や色々な湖に旅行に行きました。
自然を満喫しながら心身をリフレッシュできるのも、ニュージーランドの大きな魅力です。
どっちがいい?カナダとニュージーランドの比較
結局カナダとニュージーランドどっちがいいの?
結論人によります。
なのでいくつかの項目に分けて、どちらがおすすめか解説していきます。
物価が安いのは?
ニュージーランドに行ったのは6年前なので正確な比較はできませんが、物価はニュージーランドの方が安いです。
現在ニュージーランドドルは1ドル90円前後、カナダドルは1ドル105円前後。
ビッグマック指数(ビッグマック1個あたりの値段)はニュージーランドが740円でカナダが821円。
どちらの数値もニュージーランドの方が安いので、費用を抑えたい方はニュージーランドがおすすめです。
治安が良いのは?
僕的にはニュージーランドの方が治安がよかったです。
どちらの国も治安のいい留学先として知られていますが、夜間の出歩きや街中のホームレスの数で考えるとニュージーランドの方が安全だと感じました。
インフラやお店が充実しているのは?
これは迷うことなくカナダです。
僕が渡航したのはカナダのバンクーバー(国内3番目に大きいと言われる都市)とニュージーランドのオークランド(国内最大と言われる都市)ですが、公共交通機関の充実度、スーパーやカフェの数ともにバンクーバーの方が優れています。
英語環境が整っているのは?
英語初心者にはカナダがおすすめです。
どちらも英語が公用語の国ですが、ニュージーランド英語は訛りが強いと感じました。
日本はアメリカ英語がベースの英語教育が行われています。
一方ニュージーランドはイギリス英語なので、少し違和感を感じる方もいるかもしれません。
カナダは前述した通り、イギリス英語とアメリカ英語が混ざった英語なので、初心者の方にも聞き取りやすい英語でしょう。
ビザが取りやすいのは?
僕はニュージーランドの方がビザは取りやすいと思っています。
と言うのもワーホリビザで見るとカナダは年間は級数が6500と決まっているのに対し、ニュージーランドは制限がありません。
2024年のカナダワーホリビザは9月の時点で定員に達しており、もう今年中にビザを受け取ることはできないのです。
毎年定員に達するほど人気なので、ワーホリ予定の方は余裕を持って申請しましょう。
こちら動画も参考に!
以前僕の友人が動画で説明していたので、こちらも参考にしてみてください!
どちらの国にも魅力が満載で、選ぶのは難しいです。
ニュージーランドは美しい自然とフレンドリーな人々が魅力的です。
特にアウトドアアクティビティが好きな方には、ハイキングやスキー、海でのアクティビティなど、さまざまな楽しみ方があります。
一方、カナダは多様な文化と広大な自然が特徴です。
自然と都会どちらも楽しみたい方には、ぜひ訪れてほしい国です。
結局のところ、どちらの国を選んでもなかなか体験できないが思い出が待っているので、みなさんのライフスタイルや興味に合った国を選んでください!